鍵の技術
鍵で困った時、役立つ情報
カギのプロが教える、お客様役立つ、有益な情報をお知らせ致します。
車のカギのこと
自動車の鍵はギザギザの普通の鍵「外溝」タイプから1992年頃からセルシオ、プレジデントなどに使用されていた内側に溝が削られて、外側は真っ直ぐな内溝タイプ(ウェーブキーとも言います)、近年多くの自動車・バイクなどにも採用されている、盗難防止装置付きの「イモビライザー」タイプ、「スマートキー」の鍵です。
「外溝」「内溝」の鍵は製作料金に差はあるものの、ほぼ全国的に対応が可能です。
イモビライザー・スマートキータイプの鍵は製作が可能ですが、特殊工具の搭載有無で対応可能な地域も限定されています。イモビ付の鍵を紛失すると厄介で、鍵屋さんができない場合は最寄のディーラーなどで対応して頂けますが、レッカーで持ち込む必要がある為、スキー場や海水浴場などの僻地で無くすと不便です。出費は覚悟した方が良いでしょう。新車で納入時のスマートキーは2本なので、納期も含めると追加1本はほしい所ですが、別途1万円~3万円程するので、悩ましい所です。(要ディーラーに確認)
自動車の鍵作成は・・・
自動車の鍵作成は、鍵屋さん独自の情報や経験を頼りに製作しております。鍵を作る過程は車種毎に全く異なり、確かな情報も無い中で製作をしております。また「同じ現場は一つも無く」、現場の雰囲気であったり、例えば市街地で作業車を横付けできない状態、雪や雨の中の作業、風の中の作業では効率もかなり違います。そんな過酷な場所で鍵屋さんは作業を行わなければなりません。
簡単に作れる鍵があっても、それはその技術者の日ごろの準備や、経験、蓄積したノウハウの結集であり、お客様には簡単そうに見えるのです。鍵の技術は誰かが教えてくれるのではなく、ヒントを頼りに製作を行います。どうぞご理解の程お願い申し上げます。
バイクのカギのこと
バイクの鍵は、外溝タイプのギザギザの鍵と、イモビライザー(盗難防止装置)付きの鍵があります。外溝タイプの鍵は普通に製作が可能ですが、イモビライザー付きの鍵は特殊となります。一部地域で可能ですのでご相談下さい。また、バイクの鍵穴にいたずらをするケースがございます。これを防止する為にシャッター錠(鍵穴の上部をシャッターのような板で塞ぐ)というものがございます。このシャッター錠を紛失した場合、全国の鍵屋さんで壊さずに対応可能です。これは鍵穴のイタズラは多い事から必要性は高いと思います。
バイクの鍵作成は・・・
バイクの鍵を作成する過程は鍵屋の「手作り」作業です。バイクの鍵穴をのぞき、*段差を読み、数百種類のブランク(刻まれていない元の鍵)の中から、バイクの車種に合うものを探し、刻みを彫って行きます。その刻みが正しくないと、鍵穴は絶対に回ることはありません。これも鍵屋の技術と知識と経験から出来る確かな技術となります。
*段差とは、鍵がお手元にあれば見てください。ギザギザがあり、鍵は凹凸状になっており、その高さの差を段差と言います。その高さは0.5ミリ単位で異なりその段差を鍵屋が読めるか読めないかで作成できるできないが決まります。鍵作成の際はその元の鍵が無いわけですから、その段差を「鍵穴」を覗いて読むというかなり高度な技術が無ければ製作できません。
金庫のカギのこと
金庫には手提げ金庫(持ち運びが容易にできる)とホーム用金庫(ホームセンターなどで売っている高さ50cm位の金庫)と業務用金庫(高さ60cmから1m位の大型金庫)の3種類となります。*メーカーなどにより品質の差はあります。
業務用金庫とホーム用金庫の差は、業務用金庫には「仕掛け」が入っている。と言うのが大きな差となります。その仕掛けとは簡単に言うと、無理やり「こじ開け」をするとリロッキングされ、金庫の扉が開かなくなるように「仕掛け」がされているのが特徴です。よって、業務用金庫を開錠する技術力・経験・時間と料金がかかります。ホーム用金庫・手提げ金庫も簡単ではありませんが、業務用金庫は鍵屋さんでも対応できない地域が存在します。
業務用金庫を開ける機会は鍵屋さんでも非常に少なく(ご依頼が少なく)、情報も少ないことから、最初からやらない鍵屋さんもおります。また現場もかなり過酷な状況(お客様が常に見ている状態、まだかまだかとお客様が待っている状態)が多い為、鍵屋さんも「人間」ですから中々トライするのは難しいが現実です
業務用金庫の開錠とは・・・・
かなり高度な工具も出ておりますが、それでも開かない場合は鍵屋さんの技術力(経験)が頼りです。「仕掛け」を手探りで読みながら少しずつ作業を進めて行きます。そんな中リロッキングされたらそのリロッキングを解くなどしながら作業を行うので、作業時間は12時間、24時間と時間を要し、超高度な技術力・精神力などが必要とされます。
玄関のカギのこと
ピッキング犯ってご存じですか?西暦2000年位に流行った鍵穴を開けて侵入する空き巣の方法です。当時TVや警察なども被害を世間に伝えていましたが、今ではスッカリ聞かなくなった言葉です。今の玄関のカギはピッキング・破壊開錠対策済で、昔の鍵(シリンダー)は製造されていません。廃盤です。昔の鍵を見ると懐かしく、非常にレアでもあります。今は鍵穴から侵入する犯罪は激減しております。ディンプルキーなど鍵屋さんによっては薦められると思いますが、お客様の好みで防犯上は大差ありませんがストーカー被害に遭われている方など、特殊な事情をお持ちの場合は鍵屋さんにその旨伝えると、複製できない鍵に交換も可能となります。複製できない鍵は日常では大変不便な鍵でもあります。最近流行りのスマートキータイプについては、正直10年後が怖い。電子キーが雨ざらし、風があたる屋外で5年、10年経過すれば、壊れる可能性は高くなります。壊れた時、家に入れない、交換に10万円以上の費用がかかる想定もした方が良いでしょう。スマートキーがオプションならば、鍵穴タイプをマルチ救急24はおすすめします。スマートキーは便利な反面、10年後に壊れた時に交換部品が廃盤なんて事も多くあります。廃盤になると、鍵穴の増設又は玄関扉の交換という事にもなります。指紋認証キー、電子キーは20年以上前から発売されていますが、一般家庭で普及していない理由は、壊れた時に修理できない、交換できない事が多いからではないでしょうか。
*上記情報はお客様側にわかりやすい言葉・表現を用いて説明をしておりますが、見解が異なる、不確かな情報の場合はマルチ救急24コールセンターまでお気軽にお申し付け下さい。サイトを修正させて頂きます。